戦後  郷里広島に外地より引き揚げ、原爆で廃墟となった広島のふるさとを目にし大きな衝撃を受けながらも、若い修行時代の東京での夢を実現すべく、次の列車を待つ間、ホームから見える町並みの光景の中から子供時代の家族の声が聞こえてきた事から、広島に残る決意をしたと語った創立者の杉田三郎は昭和23年1月10日京橋町で、広島では戦後で最も早い時期、杉田三郎建築事務所を開設いたしました。最初の仕事を進めると同時に、現在の事務所の所在場所である八丁堀に昭和24年春、事務所併用自宅を新築し、当時新聞社にもモダン建築として取り上げられ話題にもなりました。

今私達は創立者が廃墟の中から立ち上がった多くの経験を通し施主に対し誠実な専門家集団として、又施主からのニーズを掴み質の高い提案と成果を追求して参りました。新しく、そして絶えず変革する社会の中にあって私達は建築家の領域に留まるのではなく、共に目標に向かって総合的に考察するグループでありたいと思っています。多くの分野の知識を集積し、私たちの仕事が、まちづくりの一端を担う事が出来れば幸せです。

代表取締役 杉田 輝征